糖尿病内科

日々の習慣を整え
未来の健康を守る糖尿病治療
健康診断で血糖値を指摘されても、体調に変わりがなければ「まだ大丈夫」と感じるのは自然なことです。
ただ、糖尿病は自覚症状が出にくい時期にこそ進行しやすい病気です。国内の患者数と予備群は年々増加を続けており、そのうちかなりの割合が未治療のまま過ごしています。数値の異常を指摘された段階で動き出すことが、将来の合併症を防ぐ分かれ道になります。
当院では検査データだけでなく、お仕事の状況やご家庭の環境も伺いながら、患者さんと一緒に治療の方向性を決めていきます。
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当院の糖尿病内科の特徴

01患者さん一人ひとりの背景に寄り添った「継続できる治療」の提案
糖尿病治療において最も重要なのは、一時的な改善ではなく「治療の継続」です。当院では単に検査数値を追うだけでなく、患者さんの仕事の状況や家庭環境といったライフスタイルを丁寧に伺い、無理なく日常生活に組み込める適切な治療計画を一緒に作り上げていきます。

02合併症の早期発見・予防に特化した多角的なアプローチ
糖尿病の真の恐ろしさである「3大合併症(神経障害・網膜症・腎症)」や、脳梗塞、足壊疽などのリスクを最小限に抑えることに注力しています。自覚症状が乏しい初期段階から、定期的な検査(尿中微量アルブミン測定など)を通じて異変をいち早く捉え、将来の健康を守るためのトータルケアを提供します。
糖尿病とは

食べすぎや運動不足、喫煙といった長年の生活習慣は、少しずつ体の代謝バランスを崩していきます。高血圧や脂質異常症と同じく、日々の積み重ねが引き金となって発症する病気のひとつが糖尿病です。
体の中では、食事から取り込まれたブドウ糖が細胞に届いてエネルギーとして使われています。この運搬を担うのが、膵臓のβ細胞がつくるインスリンです。インスリンの分泌が減る、あるいは細胞側の反応が鈍くなると、ブドウ糖は血液中にあふれたままになります。この高血糖が慢性的に続く状態が糖尿病です。
このような症状はありませんか?
- のどが渇き、水分を多く摂るようになった
- 尿の回数や量が増えた
- 最近、疲れやすい
- 体重が減少してきた
- 血糖値が高め
- 家族や血縁者に糖尿病の人がいて自分も心配
糖尿病の症状は個人差が大きく、初期段階ほど体が変化を訴えにくい病気です。
検診で血糖値や尿糖の数値を指摘された方、ご自身で何か引っかかる点がある方は、早い段階での受診をお勧めします。
糖尿病の合併症
糖尿病の合併症は大きく2つに分かれます。
インスリンの働きが急落して短期間に生じる「急性合併症」と、高血糖が年単位で血管や臓器を傷め続ける「慢性合併症」です。
急性合併症は意識障害や脱水など命に関わる症状を引き起こすため、迅速な処置が求められます。
慢性合併症は自覚のないまま静かに進行し、気づいたときには元に戻せない段階に達していることがあります。
どちらも早期の発見と対応が重要であり、合併症を起こさないこと、起きても進行を食い止めることが治療の目標です。
3大合併症
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糖尿病性神経障害
足先のしびれや違和感から始まるのが神経障害です。神経へ酸素を届ける血管は極めて細く、高血糖のダメージを真っ先に受けます。血糖コントロールが不十分な状態が数年以上続くと発症しやすくなるとされ、神経内にソルビトールが蓄積する機序も一因として指摘されています。
末梢神経は体の中心から遠いほど長く、障害を受けやすいため、症状は両足に集中するのが特徴です。感覚が鈍ると、小さな傷に気づけない、熱いものに触れてもとっさに手を引けないなど、二次的な危険も生まれます。 -
糖尿病網膜症
目の奥に密集する微細な血管が傷むことで発症するのが網膜症です。高血糖が長期にわたると発症リスクが上がり、かすみやまぶしさを感じた段階では、すでに網膜にダメージが及んでいる可能性があります。
自覚のないまま病変が広がり、ある日突然視界を失うケースもあり、糖尿病は成人の失明原因として大きな割合を占めています。眼科での定期検査が視力を守るうえで欠かせません。 -
糖尿病性腎症
腎症は、神経障害や網膜症よりもさらに長い高血糖の蓄積を経て発症する傾向があります。進行するまで自覚症状がほとんど現れないため、むくみ・血圧上昇・倦怠感に気づいた段階では腎機能がかなり落ちているケースが少なくありません。体感で異変をつかめない以上、検査で早期に捉えるしかありません。
その手がかりとなるのが尿中微量アルブミンの測定です。慢性腎臓病の原因としても人工透析の導入理由としても最多を占める疾患だからこそ、糖尿病と診断された方には定期的な確認を強くお勧めします。
3大合併症を防ぐには

3つの合併症に共通する原因は、高血糖が長く続くことです。逆にいえば、血糖値を目標の範囲内に保ち続ければ、発症リスクを大幅に下げられます。
日々の食事で摂取カロリーを意識し、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけること。この2つが血糖管理の土台です。目標値は患者さんごとに異なりますので、定期検査の結果をもとに医師と相談しながら調整を重ねていきましょう。
その他の合併症
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足の壊疽
壊疽とは、血流障害や感染によって皮膚が腐り、黒く変色する状態をいいます。糖尿病が進行すると足壊疽を起こし、切断に至ることがありますが、実際に切断が必要になる方は100人に1人ほどで、多くは前兆に気づくことで防ぐことができます。
主な原因は、血管が詰まる「動脈硬化」と、痛みを感じにくくなる「糖尿病性神経障害」です。これらが重なると、傷や感染に気づかず悪化しやすくなります。
重症化を防ぐためには、毎日足を裸足で観察し、爪や皮膚を清潔に保つこと、小さな傷でも放置しないこと、水虫があれば治療することが大切です。日々のケアが足壊疽の予防につながります。 -
脳梗塞
細い血管だけでなく、太い血管にも高血糖の影響は及びます。動脈硬化が進行し、脳の血管が詰まると脳梗塞を引き起こします。
糖尿病のある方は、そうでない方に比べて脳梗塞の発症率が数倍高いとされており、四肢の運動障害、言語の乱れ、判断力の低下など症状は多岐にわたります。重い場合は命にかかわるため、血糖管理に加えて血圧や脂質の管理も欠かせません。
よくある質問
- 糖尿病になる原因はなんですか?
- 一つの原因だけで発症することはまれで、いくつもの要因が重なって引き金になります。遺伝的な素因に加え、体重の増加・食べすぎ・体を動かさない生活・精神的な負荷・加齢・妊娠といった条件が組み合わさることで発症リスクが高まります。
- 糖尿病は治せますか?
- 完全に元の状態に戻すことは現時点では困難です。そのため薬で菌を退治する、手術で患部を取り除くといったような意味での「完治」は、残念ながら糖尿病には当てはまりません。一方で、食事と運動によるコントロールを軸に、薬物療法やインスリン補充を組み合わせれば、血糖値を良好に保つことは十分に可能です。
- 食事療法を行う理由はなんですか?
- インスリンの働きが弱まった状態では、食べたものをエネルギーに変える過程がうまく回りません。変換しきれなかった分は血糖の上昇に直結し、それを下げようと膵臓がインスリンをさらに分泌し続けることで、膵臓への負荷が増していきます。この悪循環を和らげるために、入り口である食事の量を適正に保つことが食事療法の狙いです。
- 合併症は一度起こすと治りにくいのですか?
- 早期であれば回復の余地がある合併症もあります。進行度に応じた治療の選択肢も数多く用意されています。悲観するよりも、見つかった段階から管理を立て直すことのほうがはるかに重要です。気をつけたいのは、「調子がいいから」と検査の間隔を空けてしまうことです。自覚症状のない時期こそ、定期的な検査で現状を確かめ続けてください。
- 健康診断で血糖が高いと言われ、精密検査を勧められました。
特に何も症状はないので、このまま放置してもよいでしょうか? -
糖尿病の初期は特に何の症状もありません。
しかしその早期に治療を始めないと、後で症状が出てからでは、手遅れになることがあります。
できるだけ精密検査を受けてください。

健康診断は糖尿病を見つける
一番身近な方法です
糖尿病は初期には自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに進行してしまうことがあります。定期的な健康診断で血糖値やHbA1cをチェックすることは、早期発見と合併症予防につながる大切な機会です。また、糖尿病以外にも高血圧やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病の発見にもつながります。
気になる方は、一度「健診・各種検査」ページをご覧ください。
健康診断の検査内容
- 身体測定
- 聴力検査
- 尿検査
- 血液検査
- 血圧検査
- 心電図検査
- 胸部X線検査